ロシアの宇宙開発の歴史
ユーラシアブックレット　No.27

的川泰宣　著 企画・編集＝ユーラシア・ブックレット編集委員会　　発行＝東洋書店 Ｂ５版　63ﾍﾟｰｼﾞ　600円　2002/3/25第1刷発行 本屋さんの書棚に他の本と本の隙間に挟まっていたのを見つけた。ブックレットとあるように、薄さ５ｍｍというところ。 でも、内容はとても興味があるので、すぐ買った。（安いこともありますが、）ロシア（と言うより、ソビエト）のロケット開発の歴史が書かれている。 表紙の左は、「地球は青かった。」で有名な人類初の宇宙飛行士、ガガーリン。右は、ソビエトのロケット開発者のコロリョフ。以下は、書物とは関係ありません。私が体験した知ったこと、知っていること。有人飛行は、ソビエトに先をこされたものの、アメリカは、1960年代に月に人を送ろうと計画した。ソビエトは、1957年10月4日に、人工衛星スプートニクの打ち上げ、地球周回に成功した。 アルミニウム合金で作られた球体で、４本のアンテナを持っていた。大きさは、バスケット・ボールを一回り大きくした程度。電池が尽きるまで信号音を送ってきた。私は、この音をラジオで聞いて覚えている。そして、一ヶ月後の11月7日、スプートニク2号で、犬（ライカ）の打ち上げに成功した。そして、1961年4月12日、カガーリンが飛んだ。 このニュースから、誰しもが月に最初に行けるのは、アメリカではなく、ソビエトだろうと思っていた。 ところが、アメリカが先に成功するのだが、ソビエトを巨大なロケットを開発、テストを重ねていた（らしい）が、ことごとく失敗していた。　月を目指すロケットは、Ｎ-1ロケットで、全長105ｍ，直径17ｍ、重量2435ｔ、５段式、発射時は燃料を入れると4400ｔにも達すると言う。 以下は、私が、ずーっと、気になっていること。 幻のロケットの写真を、何年か前に、私の新聞切り抜きファイルの中に見つけた。子供の頃なので、大事な部分（日付や説明文）まで入れていなかった。おそらく、1965年頃と思われる。 多段式ロケットと全く感じが違う。大きな輸送機を立てたような形をしている。100ｍを越す筒状のロケットを立てるのは難しいから、このような形を考えたのだろう。 記事の内容は記憶している。ソビエトアカデミーに飾られていた模型。右下の○内はバス、左の○内はヘリコプターの大きさ。後ろに発射塔が見える天井に月？が描かれている。 両翼に沢山のロケットが付いている。おそらく、上昇時に両端から切り離して、機体を軽くして行く方式だろう。この写真が載っている書物やもWebを探しているのだが、残念ながら見当たらない。このロケットの名称は何と言うのだろう？ 　もし、ご存知の方がいらっしゃいましたら、ご一報いただけると嬉しいのですが、 同氏の書いた「月をめざした二人の科学者」もどうぞ