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航空事始 | .gif){kind=small} |
| 不忍池滑空記 |
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航空事始 | |
| 不忍池滑空記 |
明治42年12月（1909年）日本初の滑空飛行に挑んだ日仏3人の男たちのドラマ！ 日本に「飛行機」という概念のなかった明治末期、上野不忍池を飛んだ滑空機は”空飛ぶ行灯”の如き形態で一般市民の度肝を抜いた。学者田中館愛橘、軍人相原四郎、仏人発明家ル・プリウールの三人の出会いによって花開いた日本初の滑空飛行のドラマを描く感動の航空史。 今年は、ライト兄弟が1903年12月17日に動力付き飛行機で、初めて飛んで100年目に当たる。書店で堅苦しい「航空事始」というのを見つけた。…が、表紙のセピア色の写真に飛行機が浮いて写っている。開いてみ  ると、飛行器の図と不忍池畔を飛ぶ写真が載っている。1）. 一高の飛行試験 空に魅せられた三人 2） 空に魅せられた三人 3） 人類の見果てぬ夢 4） 臨時軍用気球研究会 5） 誤報と行きちがい 6） その疾きこと風のごとし 7） 本格的航空機時代へ
日仏３人の男とは、  ル・プリウール(フランス人) 海軍中尉竹とキャラコの布を使って、飛行機（ｸﾞﾗｲﾀﾞｰ）作りに熱中。最初は、青山の急な坂で、グライダーを抱えて飛ぼうとするが、全然浮き上がりもしない。… 三人で共同研究をし出すのだが、彼は横浜までキャラコを買いに行く。飛行器から落ちた時に怪我をしないようにと、講道館に通い柔道を習う。後にフランス語で「柔道」入門書を仏訳した。一年余の滞在で、人が乗って飛んだ飛行器を作ってしまった。帰国途中、ベルリンに留学中の相原大尉をわざわざ訪ねる。それ程の仲なのだ。羨ましい。  田中館愛橘（たなかだて あいきつ） 岩手県二戸町生まれ、盛岡で勉強し慶応大学へ。岩手弁丸出しだが、仏蘭西語堪能。二年間も欧州で物理学を学ぶ。水平振子型地震計の考案。飛行のデータを取るため、長持ちの両端を切りガラス窓をつけて風筒（風洞のこと）を作り、飛行器の模型を入れて基礎実験を行った。またヘボン式のローマ字の普及にも努める。理学博士。53歳で飛行器にも乗る。（12/5のテストフライトでは飛び上がらなかったが）周囲の心配をよそに、「すんぱい要りません。自転車のようなものですから」と、 相原四郎（あいばら しろう） 海軍大尉 竹を繋ぐ部品をブリキで作る。相原が。ル・プリウールを田中館愛橘に紹介したことから始まる。翌年1910/3、ドイツに航空留学生として行くが、1911/1飛行船が墜落して亡くなってしまった。日本人で最初の飛行事故犠牲者。三人に共通するのは、好奇心と何でも作ってしまう器用さがあった。みんな良い顔をしている。特に田中館愛橘は、温厚な学者という雰囲気。三人で創意工夫は楽しかっただろう。フランス語と岩手弁が混じって楽しそうだ。 （現地視察をしてみました。）
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