1999/07/20更新

太陽の表面

    黒点

太陽系の中心にある太陽は、地球の直径の約109倍。距離は1億4960万km。天文学では、太陽と地球の距離を1天文単位として天体間の距離の単位になっています。光の速度は30万kmですから、約500秒かかって、太陽の光が地球に届いています。
太陽の中心部は約1500万度。表面は、約6000度ですが、所々に黒点が現れることがあります。黒点はまわりより温度が低く、約4000度。
黒点は強力な磁場を持っており、ペアで出来ることが多く、互いの極性は反対になっています。黒点は時間とともに、くっ付いて大きくなったり、数ヶ月で消滅したりします。
太陽黒点の周期は約11年。今年あたりから、数が増えてきそうです。黒点のまわりには少し暗い半暗部が見えます。二つの黒点とも、地球より大きそうです。
※Nikon口径10cmの屈折式望遠鏡の接眼部に、ホームビデオをつけて写したものです。 そのため、走査線が少し目立っています。


     プロミネンス

太陽が活発な時に表面から、プロミネンスが発生します。
突発的に大きく現れる場合は、フレアーと言って、約70万kmになる場合もあります。フレアーは強力なX線を発し、地球に到達して、電波障害を引き起こします。
写真では、二つのプロミネンスがアーチ状につながっているように見えます。時間とともに炎の形が変わるのが見ていると分かります。
太陽の縁から見ると、地球より大きい炎だということがわかりますね。

※普通の望遠鏡でプロミネンスを見ることはできません。プロミネンス・アダプターを付け、プロミネンスの波長に合わせます。日食の場合は、明るい光球を月が隠すため、コロナなどを見ることができます。
写真では赤い減光フィルターを付けているため、赤い色に写っています。